ゲルマニウム「ゲルマニウムの化学的紹介」 炭素族元素の一つ。金属と非金属の中間に位置する。 単体は青みがかった灰白色のもろい結晶。 典型的な半導体で、トランジスター・ダイオードなどに用いられる。 元素記号Ge 原子番号32。 原子量72・61。 「ゲルマニウムの歴史」 1885年に銀の鉱石で「アルジロダイト」と言う、新しい鉱物が発見されました、化学分析の結果、銀が73〜75%、硫黄が17〜18%で、 成分の合計がどうしても100%になりませんでした。 ドイツの化学者「ウインクラー」は、これは何か揮発して無くなってしまうような 未発見の元素があるはずだと考え、この鉱物を熱して空気中に揮発してくる物質を集め、 新元素ゲルマニウムを発見し、「自由」の名にちなんで 「ゲルマニウム」と命名しました。 ゲルマニウムの純品は青みがかった灰白色の硬い金属ですが、 鉱物には不安定な揮発性の化合物である塩化ゲルマニウムの型で含まれていたのです。 発見以来、ゲルマニウムは工業用物質の一つとして注目されてきました。 とくに、エレクトロニクスの発展とともに、半導体のゲルマニウムは大いに利用され、 トランジスターやダイオードなどの増幅器や整流品として使われ、時代の花形となりました。 しかし、現在では、シリコンを使ったIC半導体にその地位をおわれています。 こうした工業用がメインのゲルマニウムですが、医学的にも注目されるようになってきています。 ゲルマニウムの人間に対する作用はまだまだ今後の研究が待たれる段階ではありますが、 最初にゲルマニウムの効用がしられたのは1922年のことで、 アメリカの学者が「酸化ゲルマニウム」を貧血症群の治療に用い、効果があったと報告したことでした。 「ゲルマニウムの効用」 ゲルマニウムの効用の一つとして、半導体の特性も注目されていて、さまざまな電子治療器が開発されています。 「無機ゲルマニウム」による医療用具もその一つで、 これは純度の高いゲルマニウム結晶を皮膚にはって病気を治すというものです。 ゲルマニウムに限らず金属元素は、すべて人体の皮膚に接触した場合、 電子浸透圧が働き、イオン化して皮膚組織の下に浸透します。 皮下組織中の毛細血管に達したゲルマニウム・イオンは血管壁を通して血管に浸透し、 血液中で電子の移動が行われます。 そこで、血液が酸性状態であれば、ゲルマニウムの陰イオンが吸着され血液のpHを中性にし、 逆に、アルカリ状態であれば、電子反転作用で陽イオンとなり、 やはり血液中のpHを正常に保つ働きをします。 つまり、ゲルマニウムには血液浄化作用があるといえます。 さらに、ゲルマニウムには科学的に付加化合物をつくる作用があり、これも重要な働きを示します。 例えば、血液中のコレステロールについて考えると、 血管壁に付着したコレステロールにゲルマニウムの浸透圧が作用して、 コレステロールの重合体を流動性のあるアルコール化合物に分解し、 血管壁から取り除き、腎臓を通して体外に排泄します。 こうしたコレステロールの排泄は血行を良くし、老化防止に役立ちます。 「ゲルマニウムの分布」 ゲルマニウムは、自然界にも多く分布しています。薬草類には有機ゲルマニウムが微量ながら含有物されていることがわかり、 その効用も注目されています。 比較的多くゲルマニウムを含む薬草は、 サルノコシカケ、ニンニク、コウライ(高麗)ニンジン、ヤマイモ、コンフリー、クコ(枸杞)などがあります。 人体中のゲルマニウムを分析した信頼すぺきデータはありません。 血液では一グラムにつき50μgくらい含まれています。 食品中のゲルマニウム量を下に示します。 ゲルマニウムはかなり広く食品中に含まれているようです。 国民栄養調査成績からゲルマニウム摂取量を概算すると、 一人一日当たり約600μgになります。 食品群別で多いものは、野菜類26%、乳類16%、 魚介類14%、穀物類13%、などとなっています。 これでみると、ゲルマニウムは必須微量元素であるセレン、 コバルト、モリブデンなどより量的に多く食品から入ってくる計算になります。 ◎食品中のゲルマニウム量(μg/100g)
「ゲルマニウムの毒性」 ゲルマニウムは、毒性の弱い元素のようです。ネズミに1gにつき5μgのゲルマニウムの入った水を生涯飲ませても、 さしたる悪影響は認められていません。 急性毒性試験でかなり大量(体重1kg当たり3g)のゲルマニウムを与えても、 毒性が認められなかったという報告もあります。 最近、このゲルマニウムに制ガン作用があるとの報告が出されています。 また、ゲルマニウムがウイルスの感染や増殖を抑制する作用があるインターフェロンを産正する、 という説がありますが、さらに研究が必要です。 ゲルマニウムの抗がん作用は ネズミに対して体重1kg当たり100mgくらいで認められています。 これは人間の体重に換算すると0.6gとなり、 食事から摂っている量の1000倍もの大量になります。 こうしたゲルマニウムの抗がん作用は、 必須元素としての作用ではなく、薬用としての作用と考えるべきでしょう。 |